お薬手帳はなぜ必要?

薬局に行くと、毎回きかれる手帳の有無。

正直、ちょっと面倒くさい・・・と思う方も少ないくないでしょう。

今回は、その必要性についてのお話です。

 

お薬手帳とは、これまでに受診した病院や使用した薬の記録です。

お手帳の最初のページには既往歴やアレルギー、副作用歴などが記載できます。

提示していただくことにより、お薬をお渡しするうえでより患者さんに適切にお薬を使用していただけるようになります。

 

お手帳からは主に以下のことを確認しています。

 

他院で処方された薬との飲み合わせ

・現在服用している薬と重複していないか

・過去に副作用を起こしたことのある薬が処

 方されていないか

 

しかし、ずっと同じ薬をもらっているのだから毎回出さなくてもいいんじゃないか、と思う方もいるでしょう。


実は、お薬手帳の有無で患者さんが負担する金額が異なるのです。

現在、厚生労働省が考案した調剤報酬改定の中で、お薬手帳も持ってくることで窓口負担金額を減算するように定められています。

患者さんが実際にお支払いしていただいているのは全体の1~3割。

残りの金額は医療費で賄っており、それは皆さんが納めている税金が使用されています。

負担金額の差は10~50円くらいのものですが、医療費が増大している現代では少しでも多くの方の協力が必要となっています。